「僕は妹に恋をする」はどんな映画?〜寒い季節はキュンキュンする恋愛映画で暖まろう!〜

原作は青木琴美による少女漫画「僕は妹に恋をする この恋はひみつ」である。

漫画には、「この恋はひみつ」とサブタイトルがあるが映画には無い。
スピンオフ作品に「僕の初恋を君に捧ぐ」がある。

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簡単なあらすじはこうだ。
二人は男の子と女の子の双子の兄妹。
兄の頼(ヨリ)と妹の郁(イク)。
小さな時に訪れた草原で頼がシロツメクサの花で作った指輪を郁の左手の薬指にはめて言ってくれた言葉を高校生になっても大切に覚えている郁。
産まれる前からずっと一緒にいる大好きな郁を意識しすぎて気持ちが抑えられなくなってしまうのだが郁を大切にするあまり時に傷つけてしまう頼。
郁の事が好きな頼の親友、矢野。
頼と郁が秘密の関係である事実を目撃してしまう頼を好きな女の子、楠友華。
4人の恋心と複雑な友情が交差する禁断のラブロマンス。

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【初の単独主演映画】

主演の嵐・松本潤さんにとって初の単独主演映画となった。
頭が良いと評されるが恋には不器用さを見せる妹想いの兄の頼役を好演している。

頼がカメラに背を向けたまま歩くシーンがあるのだが独特な歩き方を見せ王子感が抜けていない松本潤らしさも見られる。

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【秘密の空間】

高校生になってからも同じ部屋の二段ベッドで寝ている双子の兄妹。
頼は上段側、郁は下段側に居ながらおしゃべりをしているシーンが印象的だ。
母親からは家庭環境から未だに同じ部屋で寝せてしまっている事を謝られるのだが二人には好都合。

家庭環境(この映画では家が狭い事の意)が理由では仕方ないとはいえ“一緒じゃないと嫌だ”なんて考えがない限り普通の兄妹なら高校生という思春期。間違いなく嫌がられる状況だろう。

この映画では二段ベッドがすごく愛のある素敵な空間として描かれていて、二段ベッドに対する見方がすっかり変わってしまった。

学校の中でも頼と郁が愛を語らう禁断の場所がいくつか出てくるのだが両想いなのにどこかもどかしい。

【表現とセリフの重み】

この映画のセリフの中で「ずるい」という言葉が何度か出てくる。
郁が頼に対して言うずるいというセリフだ。
楠友華が郁に対して言うずるいという意味に似た“反則”というセリフもある。
どちらも“心のどこかでは分かっているのに”という気持ちがありながら発せられた心苦しさが伝わってくる。

更に「ごめん」という言葉が多用されているのだが切なく揺れる感情の移り変わりが見てとれる。

どちらも、たった三文字の言葉なのだがセリフに間が多く、それにより一段と含みを持たせている。
複雑な心情、不器用さを表現しているようで、その間が心地よい。
この映画の世界観に優しく引き込まれてしまうだろう。

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【恋の障害は時にスパイスとなる】

矢野と楠友華の存在は頼と郁にとって少なからず足かせとなるのだが、禁断の恋が加速する原動力にもなっている。
郁、矢野、楠友華のそれぞれに頼を大事に思っている気持ちも描かれていて面白い。

ラブロマンスが好きな方、普通のラブロマンスじゃ物足りない方に特にオススメだ。

誰にも言えない禁断の恋愛をしている人にも共感出来るところがあるのではないだろうか。

漫画や映画だから描ける禁断の恋。
たまには、こんな恋愛ものもアリかな。
是非とも作品を見てもらいたい。

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【執筆者の紹介】

黑木未來(オルケストブログ運営担当者)

●“国際映像製作スタジオ”NOMA(ノマ)所属。Associate Producerを担当。
●Cinema Art Online所属。ライターを担当。
●個人としては、別の活動名でドラマ制作にも挑戦した。

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